こども相談シリーズ:性器がかゆくなるのは病気なの?
このシリーズではこどもからの「性」についてのお悩みを解決していきます。大人にとっては基本的な内容の振り返りとしてお読みください。
かゆみの原因はさまざま
性器がかゆくなることは珍しいことではありません。特にデリケートゾーンは体の中でも敏感な部分なので、かゆみを感じやすいことがあります。でも、「病気なのかな?」と不安になることもあるかもしれません。まずは、考えられる原因を確認してみましょう。
性器のかゆみの主な原因
ムレや汗
運動や暑い日には、デリケートゾーンが汗でムレやすくなります。このムレがかゆみを引き起こすことがあります。
ナプキンや下着の刺激
生理中にナプキンを長時間取り替えなかったり、下着の素材が肌に合わなかったりすると、かゆみが出ることがあります。
洗いすぎ
デリケートゾーンを石けんでゴシゴシ洗うと、本来必要な保湿成分が失われ、乾燥してかゆくなることがあります。
感染症
細菌やカビ(カンジダ菌など)が増えると、感染症を引き起こし、かゆみやおりものの変化が見られることがあります。
アレルギー反応
洗剤や柔軟剤、香り付きのナプキンなどが原因でかゆみが出ることもあります。
デリケートゾーンケアが大切な理由
デリケートゾーンは、体の中でも特に敏感で、適切なケアをすることで健康を保つことができます。以下はケアを行うメリットです。
健康を守るため
デリケートゾーンは自浄作用がありますが、正しいケアをすることで、感染症やかゆみを予防できます。
小さいころからの習慣化
海外ではデリケートゾーンのケアは子どもの頃から行うのが常識とされています。適切な方法を早くから学ぶことで、大人になってからも健康的な生活を送ることができます。
心地よく過ごすため
ムレやかゆみが少ないと日常生活が快適になります。特に運動時や夏場などに効果を感じやすいです。
デリケートゾーンケアの基本
- ぬるま湯で優しく洗う
石けんを使わず、ぬるま湯で洗い流すだけで十分です。特に洗いすぎには注意しましょう。 - 通気性の良い下着を選ぶ
綿素材の下着はムレを防ぎ、肌に優しいのでおすすめです。 - 適切な生理用品を使う
吸水性が良く、肌に優しい生理用品を選び、こまめに交換することが大切です。 - デリケートゾーン専用ソープを使用する(必要な場合のみ)
専用ソープは刺激が少なく、pHバランスを崩さないように設計されています。 - 医師に相談する
かゆみが続く場合や、痛みやおりものの異常がある場合は、早めに医師に相談しましょう。
まとめ
性器のかゆみは、ムレや刺激など日常の些細なことが原因で起こることが多いですが、放っておくと感染症につながる場合もあります。デリケートゾーンの正しいケアを子どもの頃から習慣づけることは、体の健康を守る第一歩です。日本でも少しずつ広がってきているデリケートゾーンケアを、今日から取り入れてみましょう!