こども相談シリーズ:お風呂で性器をどうやって洗えばいいの?
このシリーズではこどもからの「性」についてのお悩みを解決していきます。大人にとっては基本的な内容の振り返りとしてお読みください。
お風呂で性器を洗うのが不安…どうしたらいい?
お風呂で体を洗うとき、「デリケートゾーンはどうやって洗ったらいいの?」と迷うことはありませんか?デリケートゾーンはとても敏感で特別なケアが必要な部分です。今回は、安心して清潔に保つための正しい洗い方をお伝えします。
デリケートゾーンは特別な場所
デリケートゾーンは体の中でもとても敏感で、他の部分と同じように洗うとトラブルが起きることがあります。だからこそ、優しく丁寧なケアが大切です。
なぜ優しく洗う必要があるの?
- 自然に清潔を保つ「自浄作用」があるから。
- 強くこすったり刺激が強い石けんを使うと、肌が荒れたりかゆみが出ることがある。
正しい洗い方のステップ
1. ぬるま湯で優しく洗う
デリケートゾーンは、基本的にぬるま湯だけで十分に清潔を保てます。シャワーで優しく流しましょう。
2. 石けんを使うときは注意
どうしても石けんを使いたい場合は、刺激が少なくデリケートゾーン専用のものを選びましょう。ゴシゴシ洗わず、泡で優しくなでるように洗ってください。
3. 前から後ろに流す
肛門側から性器に汚れが移らないように、必ず前から後ろに向かって洗うのがポイントです。
4. しっかりすすぐ
石けんを使った場合は、すすぎ残しがないようにしっかり流してください。残ると肌荒れの原因になります。
5. 清潔なタオルで優しく拭く
お風呂上がりは、柔らかいタオルでポンポンと押さえるようにして水分を拭き取ります。
6. 清潔な下着をつける
お風呂から上がったら、吸湿性が良く、通気性のある綿素材の下着を選びましょう。これでデリケートゾーンを清潔で快適に保てます!
やってはいけないこと
1. ゴシゴシこする
肌が傷つきやすいので、絶対にこすらないでください。
2. 香り付きのボディソープを使う
香料が刺激になることがあり、かゆみやかぶれを引き起こす場合があります。デリケートゾーン専用のボディソープを使用すると香りや刺激なども抑えることができます。
3. 洗いすぎ
洗いすぎは、デリケートゾーンの自然なバリア機能を壊してしまい、トラブルの原因になります。
よくある質問
Q. 毎日石けんで洗わないとダメ?
いいえ、石けんで毎日洗う必要はありません。デリケートゾーンは自浄作用があるので、ぬるま湯で優しく流すだけで十分清潔に保てます。石けんを使いすぎると必要な皮脂や菌まで洗い流してしまい、かえって肌荒れやかゆみを引き起こすことがあります。石けんを使う場合は週に1~2回程度にとどめましょう。
Q. デリケートゾーン専用の石けんは必要?
専用の石けんは必ずしも必要ではありませんが、普通のボディソープや石けんが刺激になる場合や、肌が敏感な人にはおすすめです。専用の石けんはデリケートゾーンのpHバランスを保ち、肌に優しい成分で作られているため、トラブルを防ぎやすくなります。選ぶときは、無香料・低刺激のものを選ぶと安心です。
Q. おりものが多いときはどうするの?
おりものが多いときは、ぬるま湯で優しく流すだけで十分です。ただし、下着が汚れるのが気になる場合は、おりものシートを使うのも良い方法です。こまめに交換することでムレやにおいを防ぐことができます。また、おりものの量や色、においが普段と違う場合は、体の異常のサインかもしれません。気になる場合は大人や医師に相談してみましょう。
Q. 学校の体育のあとや暑い日など、デリケートゾーンがムレたらどうするの?
ムレが気になるときは、清潔な下着に替えたり、ぬるま湯で軽く流すだけでも効果的です。また、通気性の良い下着を選ぶことや、ナプキンやおりものシートをこまめに交換することも大切です。吸水ショーツを使えば、ムレの心配を軽減できることもあります。
Q. 生理中はどう洗ったらいいの?
生理中でも基本はぬるま湯で優しく洗うだけでOKです。においやムレが気になる場合も、石けんを使いすぎると肌に刺激を与えることがありますので注意しましょう。また、ナプキンやタンポンをこまめに交換することで清潔を保つことができます。特に夜用ナプキンなどを使った後は、朝にしっかり洗い流すと快適に過ごせます。
まとめ
デリケートゾーンはとても繊細な場所なので、優しく丁寧に洗うことが大切です。ぬるま湯で軽く洗うだけでも十分清潔に保てます。洗いすぎず、自分の体を大切にケアしていきましょう!