こども相談シリーズ:どうして生理があるの?なくてもいいんじゃないの?
このシリーズではこどもからの「性」についてのお悩みを解決していきます。大人にとっては基本的な内容の振り返りとしてお読みください。
生理ってそもそも何?
生理(せいり)は、体が赤ちゃんを迎える準備をしているサインのひとつです。毎月、子宮の中に「赤ちゃんのベッド」となるふかふかの膜が作られます。でも、赤ちゃんができなかったとき、そのベッドは不要になるため、体の外に出されます。この過程が生理です。
生理がある理由
生理があるのは、将来自分の体が赤ちゃんを育てるための準備をしているからなんです。でも、「赤ちゃんを産む予定がないのにどうして?」と思うかもしれませんね。それでも生理がある理由には、大切な役割が隠されています。
体の健康を保つため
生理は、体が定期的にリセットされて健康な状態を保つ仕組みの一部でもあります。赤ちゃんができる準備をするだけでなく、ホルモンのバランスや子宮の健康にも関わっています。
成長の証
生理が始まることは、体が成長し、大人になる準備が進んでいるサインです。生理があることは、体が正常に機能していることを示す大切なメッセージでもあります。
生理がなくてもいいの?
たしかに、生理がなかったらラクそうに感じるかもしれません。でも、生理がないと体に不具合が出ることがあります。
- ホルモンバランスが崩れる
生理はホルモンのバランスを整えるための重要な役割を果たしています。 - 骨や体の健康に影響する
生理がないと、骨が弱くなったり(骨粗しょう症)、他の病気のリスクが高くなったりすることもあります。
生理が面倒だと感じるとき
「生理があるのは嫌だな」と思うときもあるかもしれませんね。それは当たり前のことです。でも、そんなときは生理と少しずつ仲良くなる方法を見つけてみてください。
生理と仲良くなるポイント
- 生理中に自分を甘やかしてリラックスする時間を作る。
- 生理用品を自分に合った快適なものに変える。
- 困ったときは家族や友達、大人に相談する。
生理を前向きに捉えよう
生理は、毎月自分の体が健康で働いていることを教えてくれる大切なサインです。「なくてもいいんじゃないの?」と思うことがあっても、それは体が自分を守り、未来のために準備している証です。少しずつ、生理を受け入れていけるといいですね。
まとめ
生理が来るたびに、「自分の体はこんなに一生懸命、私を守ってくれているんだ」と思ってみてください。生理は、あなたが成長している証であり、未来に向けて準備をしているサインです。時には面倒に感じるかもしれないけれど、それでも生理があることで、あなたはもっと強く、もっと素敵になれる。だから、生理と少しずつ仲良くなって、自分の体に「ありがとう」を伝えてみましょう!